撮影:戸谷早織


銀行から広告業界へ異色の転身をし、現在コピーライターとして活躍されている戸谷早織さん。その人生観を、一冊の本から紐ときました。(取材:文=和田瑞季)




-この本を選んだ理由は?

「人生は本当にいっぺん絶望しないと、本当に大切なことがなにかわかんないうちに大っきくなっちゃう」というような文章があるんですけど。友人を亡くしたときに、この言葉がすごく胸に響いたんですよね。私はたまにふらっと一人旅に出るんですけど、気がついたら必ず持っていく一冊になってました。


-この本の好きなところは?

生きていれば、なにかに絶望する瞬間って必ずあるじゃないですか。大切な人を亡くしたり、他にも。自分じゃどうしようもないこと。そういう人生の強烈な1シーンで佇んでしまっても、自分を解放できる。何があっても本を開けば、今いる場所に立ち返ることができる。救われているんだと思います。


-この本があなたの仕事や人生観に与えた影響は?

大いにありますね。絶望から這い上がる力をもらいました。絶望を知ったからこそどんな困難にもチャレンジしていけるし、逆境にも立ち向かっていける。絶望を知っているからこそ、幸せを見つけられるというか。生きてれば、なんでもできるじゃん!って。


-あなたにとってこの一冊は?

なにがあっても自分の原点に戻れる『生きる原動力』

writer:和田瑞季