アシスタントプロデューサー/CMプランナーとして日々活躍する千葉大輔さん。穏やかな人柄の奥にある価値観を培った本との出会いを聞きました。 (取材:文=和田瑞季)
-この本を選んだ理由は?
この本は大学1年生くらいのころから持っているんですけど、大学ではいろいろとチャレンジする機会が多くて、たとえば留学とか。そういうときになんとなくずっとそばにあった本なんです。もともと本はけっこう読むんですけど、「自分の一冊」と考えたときにパッと浮かんだのはこの本でした。
-この本の好きなところは?
羊飼いの少年が宝物を求めて旅に出るというお話なんですが、その冒険譚に勇気づけられるんです。全体も短いし、文体もとても読みやすいのでストレスなく読めるんですよね。そんなに何度も読み返すわけではないんですけど、ずっとそばにおいてあって、時々読むというかんじです。
-この本があなたの仕事や人生観に与えた影響は?
「自分の心に従う」というこの本のテーマですね。あとは少年が旅の途中で出会う王様に「何かを強く望めば、宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」と言われる場面があるんですけど、その考え方が仕事や人生観にすごく影響しています。強く思っておけばだいたいのことはなんとかなるだろう、という。
-あなたにとってこの一冊は?
ずっとそばにおいておきたいお守りみたいな存在。